~前回のあらすじ~
童磨vsカナヲ・伊之助。
カナヲは過去、しのぶと二人で姉を殺した上限の弍と巡り合い戦うことができたら、しのぶは鬼に喰われなければならないと話していました。
しのぶの体は、一年以上藤の花の毒を摂取し続け、血液・内臓、爪の先に至るまで高濃度の藤の花の毒が回っている状態。
しのぶの刀で一度に打ち込める毒はせいぜい五十ミリだが、今のしのぶを喰った場合にその鬼が喰らう毒量は全体重三十七キロ分、 致死量のおよそ七十倍。
そして、毒により体が骨から溶けていく童磨は再生と回復を試み、結晶ノ御子も亀裂が入り、割れていく。
毒が効き始めたが、命がけの毒でも上弦の鬼を滅殺できないと考えられるので、確実なのは頸の切断だと伊之助と共に童磨に斬りかかるカナヲ。
童磨は溶けた体で “血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩” を繰り出し苦し紛れの最期の攻防。
カナヲは動体視力を極限まで上げ失明の可能性がある “花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼” を使う。
攻撃を視力でかわし童磨の頚に斬りかかるが、届くかというところで菩薩が凍てつく息をカナヲに吹きかけます。
体が凍っていくカナヲは思うようにいかないが、そこに菩薩の手に囚われていた伊之助が思いつきで自分の刀二本を投げつけました。
凍りかけたカナヲの、童磨の頚元で止まっていた刀に当たる。
これにより刃が押し込まれ、童磨の頚と胴体が真っ二つに。
繋いできた一閃が、とうとう結実し頚を切ることに成功したのです。
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と、ここまでが前回の内容でした。
という事で、さっそく本題である163話のネタバレを紹介していきますよ~!
※ここからはネタバレ内容を含みますので、あらかじめ認識をお願いします!
鬼滅の刃163話のネタバレ!
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— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) June 22, 2019
童磨の感情
「えー 頚切られちゃった」
頚を切られ、溶けて崩れて頭だけになった童磨。
頸を切る力も無いような、剣士ですらない毒使いと、剣術の基礎もできてない奴に負けるなんて、自分が可哀そうすぎると思います。
これ程人に尽くし、世の中に貢献してきたと考える童磨は、「まだわからない、あきらめちゃいけない」と思い直します。
無惨のように、死なないかもしれない。猗窩座も”なりかけた”から自分もきっと・・・
しかし、童磨はどんどん体が崩れ始めていきます。
「死ぬんだ 俺」
そう思った童磨でしたが、この状況になってもやっぱり何も感じないことを再認識します。
死ぬのが怖くない、負けたことも悔しくない。俺はずっとこうだったと過去を振り返る。
信者の女に手を出す色狂いの父をめった刺しにして殺した母が、半狂乱になり服毒自殺した時ですら、部屋を汚さないでほしいとか血の匂いを喚起しなきゃとか考えていました。
あの頃は鬼ではなかったが、悲しいとか寂しいとかの感情を少しも感じなかった。
二十歳の時に鬼になり、百年以上生きた童磨。
「人間の感情は俺にとって 他所事の夢幻だったなぁ」
しのぶと童磨
「あ やっと死にました?」
現実ではない、意識の世界なのか?
しのぶが現れ、童磨の頭だけを手に持ち、「これで私も安心して成仏できます」とほほ笑む。
童磨は、しのぶかカナエのどっちかと聞くが、しのぶは覚えなくていい、気色悪いから名前呼ばないでとキツイことを笑顔で言います。
「凄かったね あの毒の威力。 回りきるまで全く気付かなかった」
童磨が言うと、しのぶは毒は珠世が協力して作ってくれたものだと説明。
でも、できたら自分の作った毒で童磨を葬りたかったと悔しさを吐露しますが、だけど結果万歳で自分は満足したと笑顔。
童磨が、まだ鬼の始祖が残っていると言いますが、しのぶは「大丈夫。仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる。私はそう確信してる」と目をつぶって穏やかな笑顔を見せる。
この表情を見て、童磨が自分の中に湧く何かに戸惑います。
「何だろうこれ 何だろう」
今はもう無い心臓が、脈打つ気がする。
「これが恋というやつかなぁ 可愛いね しのぶちゃん」
自分を見ているしのぶに向かって、本当にこんな感覚が存在するんだと頬を赤らめてしゃべる童磨。
もしかして天国や地獄もあるのかな?と思う童磨は、しのぶに伝える。
「俺と一緒に地獄へ行かない?」
しのぶはとびきりの笑顔で返す。
「とっととくたばれ糞野郎」
カナヲの涙
伊之助は、童磨の崩れた体の破片を踏みつけながら、「仇は討ったぜ」と喜びます。
しかし、疲労から立っていられず思わずしりもちをつき、過去のことが頭によぎりました。
「俺に母親はいねぇ」
そういう伊之助に、炭治郎は「お母さんは誰にでもいるよ」と話しています。
だったら自分は捨て子で母親は自分のことがいらなかったと伊之助は言いますが、やむにやまれぬ事情があったはず、と善逸。
「伊之助のお母さんはきっと 伊之助のことが大好きだったと思うよ」
そう言った炭治郎の言葉を思い出し、幼いころの母の記憶が蘇った伊之助は「母ちゃん・・・」
そう言って涙をこぼします。
そしてカナヲ。水の中に落としてしまったしのぶの髪飾りを探しています。
右目が殆ど見えなくなっていましたが、短時間しか術を使わなかったのでこの程度で済んでいました。
カナエの髪飾りも壊れてしまい、ごめんなさいと思うカナヲ。
”私あの時泣けなくてごめんなさい”
カナエ姉さんが死んだとき、泣けなかった。みんなが泣いていたのに、自分だけ泣かなかったことを謝ります。
だけど誰もカナヲを責めず、みんなが優しかった。だから心の中で言い訳していました。
小さい頃、泣くと蹴飛ばされる、踏まれる。引き摺りまわされて水に浸けられる。
動きをよく見ていないと”悪いところ”に当たって、次の朝に冷たくなっていた兄弟が何人もいました。
ずっとそうして泣かないようにしてきたため、泣けなかったのです。
ごめんなさいと何度も思うカナヲだが、”でも私 今度はちゃんとできたよね?”と確認します。
”姉さんに言われた通り仲間を大切にしていたら 助けてくれたよ”
一人じゃ無理だったけど仲間が来てくれた、そう思っていると、しのぶの髪飾りを発見。
思わず髪飾りを抱きしめると、カナヲの頭をそっとなでる手が。
「がんばったね カナヲ」
しのぶとカナエが目の前に現れた感覚がして思わず顔を上げる。
桜の舞う中、しのぶとカナエが手をつなぎ笑い合う。
そして父と母に駆け寄って抱き合う姿が。
カナヲは髪飾りをぎゅっと抱きしめ、涙がこぼれる。
あふれた感情が止まらず、とめどなく涙を流すのだった。
鬼滅の刃163話の感想!
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カナヲの涙!
最期のシーンは、すごくグッときました。
過去の暴力のトラウマから、泣くことができなくなっていたカナヲ。
カナエが死んだ時でさえ泣けなかったことを後悔してきました。
でも、しのぶ・カナエが現れて「がんばったね」と言ってもらったことにより、全てが解放されます。
幸せそうなしのぶとカナエも心に残りますが、カナヲの泣き顔はここまでの事を考えると、本当に意味がありますね。
童磨が、頸を切られもう死ぬ、とうところで「恋」の感情が芽生えました。
「俺と一緒に地獄へ行かない?」ってすごい告白というか、もうプロポーズですね。
最期の最期で・・・。
鬼滅の刃ネタバレ163話の感想「心あふれる」まとめ
ナレーションが面白い原作コミックスをよろしくね
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今回の『鬼滅の刃』の163話についてはいかがでしたでしょうか?
今回のネタバレ感想を以下にまとめてみるとこのようになりました!
- 鬼滅の刃163話のネタバレ!!
- 童磨の感情
- しのぶと童磨
- カナヲの涙
- 鬼滅の刃163話の感想!
童磨の過去も、やっぱりつらいものでした。
しかし悲しいとかを一切感じない無感情で、そのまま鬼になっていました。
人間の感情が他所事と思っていた童磨に、死ぬ間際に「恋」の感情が生まれたことは童磨にとって救いだったと思います。
その告白を受けたしのぶが、最後に「とっととくたばれ」と言ったのはかっこよかったですね。
そしてカナヲの過去。泣けない理由が分かり、それも解放され最後は号泣。
伊之助も母を思って泣きました。この二人にとって、”涙”は精神的に過去を乗り越えたという、大きな意味を持っていますよね。
童磨戦がひと段落したので、次回は次の展開がありそうです。
炭治郎たちが出てくるのか、はたまた別の人たちが描かれるのか・・・。
注目して待ちたいと思います。
それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!
また次回のネタバレ感想もお楽しみに!
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ネタバレ感想・考察の庭へようこそー!
今回は2019年6月24日発売の少年ジャンプに連載中の人気漫画である
『鬼滅の刃』の163話についてのネタバレ感想内容を
『鬼滅の刃ネタバレ163話の感想「心あふれる」』としてわかりやすくまとめてみたいと思います!
さっそく前回のあらすじからおさらいしておきましょう!