~前回のあらすじ~
鯉登は14歳の頃、鹿児島に住んでいたのですが、そこで鶴見と会っていました。
鶴見との会話の中で、鯉登は兄・平乃丞が日清戦争中に船上で戦死したことを明かします。
鯉登はそのトラウマで重度の船酔いになってしまい、これでは立派な海軍将校になれない、と自分を卑下するようになっていたのでした。
その後、鯉登は父の仕事の都合で函館に移り住むのですが、16歳になった頃、怪しい一団に誘拐されてしまいます。
事態を収拾するために陸軍から送られてきたのはなんと鶴見でした。
鶴見は誘拐事件の裏にロシアが絡んでいるとあたりをつけ、鯉登奪還作戦を指揮するのですが…。
鯉登の父・平二は、息子のためにロシアの要求を呑むつもりはないようで、「音之進にんは死んでもらうしかなか」と口にするのでした。
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と、ここまでが前回の内容でした。
という事で、さっそく本題である199話のネタバレを紹介していきますよ~!
目次
ゴールデンカムイ199話のネタバレ!
【TVアニメ『ゴールデンカムイ』振り返り企画!】
引き続き、原画と修正を公開!戦争で変わってしまった自分---
何気ない会話から杉元の好物 干し柿の話に。
「杉元も干し柿を食べたら戦争へ行く前の杉元に戻れるのかな」来週もお楽しみに!https://t.co/54hDtjgLnG#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/iLnrtovxtV
— ジェノスタジオ (@geno_studio) May 20, 2019
誘拐犯との電話!
前回、誘拐犯の一味からあんぱん(月寒)を食べさせられた鯉登でしたが…
どうやら月寒は誘拐犯たちが用意したものではなく、元々その場所にあったものを食べさせてしまったようで、それに気づいた誘拐犯の一人が、「食べるな!かなり古いものだ!」とロシア語で警告します。
一方、鯉登奪還のために動いている鶴見たちは、電話の前でスタンバっていました。
電話交換室が始まる6時を前に、鶴見たちは改めて作戦をおさらいします。
「音之進くんの無事を確認したら交換手に番号を聞き出し、領事館から近隣に待機している部下たちへ『番号』を知らせる合図を送り、突入させます」
とはいえ、犯人達も番号から隠れ家を特定されるのは承知なはずで、電話後にすぐ移動してしまう可能性が高く、速さが重要となる作戦です。
鶴見が説明を終えた頃、ちょうど電話が鳴りますが…
受話器に手を伸ばそうとする鶴見に、鯉登の父が自分の覚悟を語り始めます。
「犯人はオイが息子可愛さに海軍を裏切り…駆逐艦やら破壊するとほんのこて思っちょなら、やすく見られたもんじゃ!」
鯉登はまだ子供であるため、わかってもらえないだろうが、恨まれても仕方がない、と鯉登の父は言います。
「音之進にはオイが直接、『国んために死ね』ちゆて聞かせっ」
そして鶴見が電話に出ると、さっそく犯人たちがロシア語で要求を伝えてきます。
「…ヨウサイ、…クチクカン…、破壊しろ!!」
鶴見は鯉登の無事を確認するため、鯉登を電話に出すよう要求。
犯人グループもそれに従って鯉登を電話に出し、鶴見は電話を鯉登父に代わります。
「…音之進か?」
「…父上!!」
電話越しに話す父と息子…!
「音之進、お前は助けん」
前回の時点で、父がそう言うであろうことを予想していた鯉登でしたが…
父から直接そういわれたことで、やはりどこかショックを受けたような表情を浮かべます。
「国のために…」
死ね、と、鯉登父が最後まで言いいかけますが…
それを遮るかのように、鯉登は電話に向かって頭を下げなら、これまでずっと抱えてきたであろう、自分の気持ちを言葉にして父に伝えます。
「兄さあのような息子になれず、申し訳あいもはん」
自分を見捨てようとしている父に対して、辛そうな表情を浮かべながら、謝罪の言葉を伝える鯉登の背中を…
誘拐犯の一人がやさしくさすり始め、その場にいるもう一人の誘拐犯は、何か言いたげにそれを見ています。
「オイは生まれてこんかったもんと考えたもんせ」
鯉登は最後にそれだけ伝えると、意を決したように体を後方めがけて勢いよくそり…
後ろから背中をさすってくれていた誘拐犯の顔面に、頭突きを食らわせます。
争っているような音が電話越しから聞こえ始め、鶴見は即座に交換手から相手の番号を聞き出します。
番号は144番、予想した一覧にはありませんでしたが、鶴見はそこが数か月前まで使われていた陸軍の訓練所の番号である、と知っていました。
そしてまさに今その場所で、鯉登は両腕をしばられて使えない状態にありながら、足を使って誘拐犯の一人の首を絞め落とそうとあがいているところでした。
猛スピードで父は!!
鶴見は交換手に、以後144番に誰もつなげないよう指示し、現場である函館市内の陸軍訓練所…五稜郭へ向かいます。
同席していた海軍大尉の中山は、鶴見の部下を向かわせればいいのでは?と発言しますが…
鶴見が言うには、部下たちは144番が五稜郭だと知らないため我々だけで向かうのが一早い、ということのようです。
鶴見たちが動き出す中、鯉登の父は電話の前で座ったままで、動こうとしません。
「よしいくぞッ」
鶴見と中山が馬で五稜郭へ向かおうとしますが、馬が坂を怖がってしまい、思うように進めません。
そんな時、鶴見たちの背後から…
鯉登が乗り回していた三輪駆動車に乗った鯉登父が現れます。
「音之進ッ!!」
鯉登父が爆走させる三輪車に、鶴見が走り寄ってヒラリと飛び乗ります。
坂をものともせず進む三輪車でしたが、馬に乗った追手が背後から迫ってきます。
「失礼」
鶴見は鯉登父につかまりながら、拳銃を取り出して発砲、追手はおなかのあたりをおさえて落馬します。
「斃した!!」
追手を倒した鶴見たちでしたが、三輪車の前に今度はなんと、路面電車が現れます。
「危ない!!」
鶴見が叫んだ次の瞬間…。
ドォオオンという轟音が響き、三輪車は爆散、後ろに乗っていた鶴見は回転しながら吹っ飛びます。
しかし、そんな状況にあっても鯉登父は勢いをゆるめず、爆発で軍服がはじけ飛んで半裸になりながらも…
前輪と取っ手だけになった三輪車の残骸を握りしめ、「音之進~!!」と全力で叫んで走り続けるのでした。
ゴールデンカムイ199話を読んでみた感想!
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— 集英社新書編集部 (@Shueishashinsho) May 17, 2019
途中までシリアスな展開が続いていたのに、いきなりラストでギャグっぽく吹っ飛ぶ鶴見と、空中でシャカシャカ足を動かす鯉登父を見せられて、思わず笑ってしまいました!
ゴールデンカムイは本当にこういう一話の中で落差の激しい話が多いですよね!
鯉登も何度か空中でシャカシャカ動きを見せたことがありましたが、あの動きは父親譲りだったようですね!
この二人はやっぱり親子なんだなあ、と感じられて、親子の絆を取り戻すキッカケとなるであろう今回のエピソードでその演出を持ってきたのも、見事だなと感じました!
最初は息子の命をあきらめようとしていた鯉登父・平二でしたが…
一転して「音之進ッ!!」と息子のために三輪車を爆走させるシーンもまた、熱いものがありましたね!!
鯉登父・平二が心変わりをしたのは、電話越しで会話した息子が自分が思っていたよりずっと大人になっていたのを感じたからか、それとも…
長男である平乃丞が戦死してから、次男の鯉登(音之進)とまともに向き合わず、ずっとつらい思いをさせて来てしまったのを感じ取ったからなのかもしれませんね…。
鯉登(音之進)に対して、笑うことも叱ることもなくなっていたという父・平二。
それが今回の誘拐事件がきっかけとなり、電話を通して息子と向き合ったことで、止まっていた平二の時が再び動き出したかのように感じられました!
鯉登が誘拐犯に頭突きを食らわせるシーンも、鯉登というキャラクターの生きようという意思と爆発力を感じさせる、やはりゴールデンカムイらしい熱い名シーンでした!
父は自分を見捨てるだろう、と考えていた鯉登でしたが、直接そう言われたことで、彼の中で何かが吹っ切れたのかもしれませんね…。
ただ、それはどこか、悲しい吹っ切れ方でもありますよね。
自分の力だけで脱出する気なら、初めからそうしていればよかったわけで、父から直接言われるまでその選択を選ばなかったのは…
心のどこかで、ひょっとしたら父は自分を助けようとしてくれるのではないか、という、わずかな期待があったのかもしれません。
鯉登は今、父が自分のために爆走してくれていることを知らないわけですが、無事に救出された時、父の行動を知ったらどんな反応をするのか、今から楽しみですね!
そして鶴見の自作自演なのでは?という疑いがある誘拐事件についてですが…。
鯉登が電話越しに父に謝罪の言葉をかけ、死を覚悟するような発言をしたあと、誘拐犯の一味が同情するかのように、鯉登の背中をさすっていますよね。
何気ないシーンですが、鯉登は電話では日本語で話しているはずなので、この誘拐犯は日本語を理解している、ということになりますよね。
そして思わず背中を撫でてしまうような優しい人柄…
うーん…これ…月島…じゃないですかね…。
そしてやはりもう一人は尾形…でしょうか?
三輪車で爆走する鯉登父の後ろに乗った鶴見が、まるで手綱を引く騎手のようなポーズをしているのも、この事件を裏から操っているのが鶴見である、というのを暗喩しているのでは?とも感じました…!
(鶴見は144番が五稜郭だと知っているのに、部下には知らせていなかった、というのもちょっと妙な話ですしね…)
(鶴見に撃たれて落馬した追手に出血が見られないのも、本当は命中させていないのでは?と、やはり自作自演の匂いが感じられます)
仮にもし鶴見が暗躍しているとしたら、そんな鶴見がラストのシーンで吹っ飛ばされている中、鯉登父がそれでも走り続けている場面は、鶴見がどんな思惑をしようと、鯉登父が息子を想う気持ちの方が大きくて強い…そんなことを示唆しているのかな、とも感じました!
ゴールデンカムイ199話のネタバレ感想『鯉登父、走る!!』まとめ
【Happy birthday🎉】
本日5月19日は、TVアニメ『ゴールデンカムイ』 曲者揃いの第七師団を率いる超カリスマ情報将校!! 鶴見中尉役・大塚芳忠さんの誕生日です!
大塚さん、誕生日おめでとうございますッ!!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/OkWrIfnBHx— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) 2019年5月18日
今回の『ゴールデンカムイ』の199話についてはいかがでしたでしょうか?
今回のネタバレ感想を以下にまとめてみるとこのようになりました!
- ゴールデンカムイ199話のネタバレ!!
- 誘拐犯との電話!
- 電話越しに話す父と息子…!
- 猛スピードで父は!!
- ゴールデンカムイ199話を読んでみた感想!
誘拐事件の真相、そして鯉登親子の関係はどんな変化を見せるのか、続きが待ち遠しい展開ですね!
それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!
また次回のネタバレ感想もお楽しみに!
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こんにちは!
ネタバレ感想・考察の庭へようこそー!
今回は2019年5月23日発売のヤングジャンプに連載中の人気漫画
『ゴールデンカムイ』の199話についてのネタバレ感想と考察内容を
『ゴールデンカムイ199話のネタバレ感想『鯉登父、走る!!』』としてわかりやすくまとめてみたいと思います!
さっそく前回のあらすじからおさらいしておきましょう!