~前回のあらすじ~
夏生は大学の演劇サークル・フォレスターの副部長に任命されます。
さらに芹沢の推薦もあって役者に挑戦することになります。
戸惑いながらも楽しそうにサークル活動に精を出す夏生。
そんな夏生を応援する陽菜は、職場でも楽しそうに夏生の話をするのですが…。
帰宅中に、陽菜はゴミ捨て場で夏生の原稿用紙を発見し、拾って帰ります。
そして家に帰った陽菜は、夏生の電話をたまたま聞いてしまいます。
夏生はもう、小説の道を諦めようとしているのでした。
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目次
ドメスティックな彼女232話のネタバレ!
編集部にドメカノカバー見本襲来です! pic.twitter.com/Xrixciq96m
— ドメカノ(公式) (@dome_mousou) June 3, 2019
夏生の夢を預かる陽菜…!
「小説の道は、諦めようと思います」
夏生の電話を聞いてしまった陽菜は、玄関先でショックを受けます。
「いえ、これはもう仕方ないことなので。ええ、そうですね。なのでもうご連絡いただかなくて結構ですので、はい」
電話を終えた夏生は、ようやく陽菜が帰宅していたことに気づきます。
電話の内容をごまかそうとする夏生でしたが、陽菜にはっきり聞かれていたため、すぐにばれてしまいます。
「まぁ…ほら、いつまでも未練がましいじゃん?昔の栄光にすがってるみたいでさ」
夏生は陽菜に笑顔を見せながら続けます。
「なんつーの?この先、人生も長いし。前向きに生きてくためにも、もういいかなって…」
そんな夏生に対し、陽菜は黙って駆け寄り、優しく抱きしめます。
「ヒナ、姉…?」
「ナツオくん、泣きそうだったから。いいんだよ?笑って辛さ、誤魔化さなくても」
陽菜に優しく肩を抱かれながら、夏生はぽつぽつと本心を吐露し始めます。
「…日に日に、その原稿用紙を見ても、心が痛まなくなったんだ」
書けなくなってから色んなことがあった、でも一向に書けるようにならない…
そんな状況に夏生は、「多分もうダメだと思う」と辛そうに打ち明けます。
「夢を捨てない限り俺、戻ることも進むこともできないんだよ」
そんな夏生の顔を見つめながら、「いいよ忘れても」と陽菜は言います。
その代わり、と、陽菜はゴミ捨て場から拾い出した原稿用紙を抱えながら、夏生に言います。
「私が持ってていいかな?」
陽菜は原稿用紙を抱きしめながら言います。
「…ナツオくんが持ってるの辛い夢なら、私が持つ。後ろめたくなんて思わなくていいよ。プレッシャーも感じることない。私が持ってたいから持つの。だからナツオくんは降ろして大丈夫」
どこか複雑な表情で聞いている夏生に、陽菜は言います。
「ね?いいでしょ?お願い…」
その夜、夏生が眠りについた後、陽菜は押入れの中でまだ起きていました。
しわくちゃになった原稿用紙を優しくなでながら、陽菜は昔のことを思い出します。
自分がまだ教師だったころ、高校の屋上で、高校生だった夏生と過ごした楽しい時間。
陽菜は涙をこぼしながら、くしゃくしゃになった原稿用紙を…
愛おしそうに、いたわってあげるかのように、再び優しくなでてあげるのでした。
繋いでいくこと!
「蔦屋から聞いた。お前、作家諦めるんだって?」
桃源先生の手伝いに来た夏生は、さっそくそう切り出されます。
夏生の担当編集者である蔦谷は、あの電話の後、桃源先生を飲みに誘ったようで、女に捨てられたかのようにクダを巻いていたそうです。
「蔦谷さんや先生にも、いろいろお世話になってきたので心苦しくはあるんですけど、先を見据えて別の道探さなきゃなって」
夏生は申し訳なさそうに言います。
「ここのお手伝いも、もし作家志望の人がいいってことでしたらお暇しますし」
桃源先生は少し黙ってから、今週の土日にある取材に付き合うよう夏生に言います。
桃源先生がもう新しい本に取り掛かろうとしていることに驚いた夏生は、新しい本のテーマを訪ねます。
「繋いでいくこと、だ」
そして取材の日。
夏生は桃源先生と共に、林業を行っている若者を取材しに、深い山の中に来ていました。
林業の若者は、育てた木の切り時は50~60年生くらいだと説明し、気の長い話に夏生は驚きます。
「林業の家に育って、親の『当たり前に継ぐだろう』っていう空気が嫌でね。全然違う会社に入りました」
しかしその若者は、顧客の訪問で山奥の家にお邪魔した時、周りの森がめちゃくちゃなのを見て気づいたそうです。
「うちの山がキレーなのは、親父やじいちゃんが日々、手をかけてきたからだって。うちが林業やめたら、うちの山もこうなるんかって思ったら…」
若者はニカッと満面の笑みで、嬉しそうに言います。
「なんか勿体ねーなって。代々山守ってんのとか、かっけーじゃんって思っちゃったんですよね」
聞いていた夏生も感銘を受けたのか、どこか嬉しそうな表情になります。
取材を終えた夏生達でしたが、帰りの新幹線まで時間があることから、桃源先生の提案で山の上まで登ってみることになります。
夏生を見守る桃源先生と、変わろうとする芹沢!
山登りを提案した桃源先生でしたが、もう年だからか、途中からゼイゼイ息を切らし始め、夏生に手を引かれながら…なんとか頂上にたどり着きます。
「新緑キレーですね…」
ピーヒョロロロ…と鳴きながら飛んでいく鳶を、夏生と桃源先生は手ごろな岩に座って眺めています。
「お前のことだから、どうせまたごちゃごちゃ考えてんだろ。将来のことだの何だの」
「そりゃ考えますよ。先生にはわからないです。書けなくなったことないんですから」
ああねえな、と認めながら、桃源先生は続けます。
「だが筆を折ろうとしたことはある」
売れなくて家族を養っていけなくなった時、息子をなくした時…それでも続けることを選んだ桃源先生でしたが、いいかはわかんねーけどな、と付け足します。
「書き続けるのも才能なら、諦めきるのも才能だ。現時点じゃお前にもわかんねーだろ」
桃源先生はまっすぐ前を見据えながら、横にいる夏生に言います。
「それがわかるまでは、俺んところにいろ」
「辞めんのは新しい道を見つけてからでも遅くない、今のその苦しみも、いつか何かにはなる」
夏生は桃源先生のそんな言葉に、涙をこぼしてうつむきながら、「はい」と答えます。
視点は芹沢に移ります。
芹沢は通販で買ったらしいセクシーな下着を、自宅の部屋で試着していました。
胸の谷間をブラで寄せ上げ、きゅっとパンツを履く芹沢の表情は、真剣そのものです。
(もう幸運は待たない)
芹沢はカレンダーに書かれていた、フォレスターの合宿日にマジックで丸をつけながら、決意を新たにするのでした。
(今度こそ、自分の力で変えてみせる)
ドメスティックな彼女233話を読んでみた感想!
https://twitter.com/HMV_Anime/status/1135479462219247616
今回もいい話でしたね…!
夏生の夢の象徴である原稿用紙を預かる陽菜、夏生が最終的な決断を下すまで手伝いを続けさせる桃源先生…
やり方や伝え方は違えども、二人とも夏生のことを本当に想ってくれているのが伝わってきて、読んでいるこちらも暖かい気持ちになりますね。
陽菜も桃源先生も、本心では夏生に小説の道を諦めてほしくない、と思っているのでしょうが…
諦めるな!などと頭ごなしに言うのではなく、ただ今の夏生の気持ちを理解してあげて、どんな選択をしても受け入れてあげるスタンスなのが、とても優しくていいですよね…。
林業をやっている若者の話も、夏生と夏生を支える人々を象徴しているようなエピソードでしたね。
荒れ果てた山が今の夏生なら、それを日々手入れし、守る役割を担ってくれるのはやはり陽菜でしょうか。
ドメカノ初期では特に、子供の夏生に対する大人の女性として描かれている感が強かった陽菜ですが…
今回見せたような、こういう大人だからこそできる優しさも、陽菜の魅力の一つですよね。
高校時代、第一話から登場していた「夏生の原稿用紙」というアイテムを、夏生の夢の象徴のような感じで陽菜が預かる、という展開も、この先を期待させてくれてすごく良いですよね。
いずれ夏生が再び小説家の道を歩みだすとしたら、それまで大事に預かってくれていた陽菜から、原稿用紙を受け取ることになるかもしれませんね。
そして夏生が周りの人に支えられている中、自らの力で変わろうとする芹沢の対比もいいですね!
ドメスティックな彼女232話のネタバレ感想『繋ぐ人たち』まとめ
✨ 特装版コミックス23巻✨#ドメカノ TVアニメ本編映像 袋とじver.付き 特装版コミックス23巻の書影などが公開されました! 今回の表紙は陽菜。ポストカードの絵柄も解禁です!! 発売は6月17日予定。まだの方はぜひご予約を✨✨
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— TVアニメ『ドメスティックな彼女』公式 (@domekano_anime) May 29, 2019
今回の『ドメスティックな彼女』の232話についてはいかがでしたでしょうか?
今回のネタバレ感想を以下にまとめてみるとこのようになりました!
- ドメスティックな彼女232話のネタバレ!
- 夏生の夢を預かる陽菜…!
- 繋いでいくこと!
- 夏生を見守る桃源先生と、変わろうとする芹沢!
- ドメスティックな彼女232話を読んでみた感想!
次回はフォレスターの合宿で芹沢が夏生に急接近…という感じでしょうか?
それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!
また次回のネタバレ感想もお楽しみに!
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こんにちは!
ネタバレ感想・考察の庭へようこそー!
今回は2019年6月5日発売の週刊少年マガジンに連載中の人気漫画である
『ドメスティックな彼女』の232話についてのネタバレ感想と考察内容を
『ドメスティックな彼女232話のネタバレ感想『繋ぐ人たち』』としてわかりやすくまとめてみたいと思います!
さっそく前回のあらすじからおさらいしておきましょう!